日本が好きです!
常に努力をして、前に進んでいきたい。

国際結婚をお世話する東京都豊島区の結婚相談所
サンプランニング インターナショナル

東山 仁美先生

 日本と中国の架け橋に。今回は、国際会員様をお世話をして18年、(株)サンプランニング インターナショナルの東山仁美先生にお話を伺いました。
 国際結婚を取巻く状況は、この18年の間で変化しました。先生のお話によると、開業当時は中国から日本への留学ブームで、女性の集客にはお困りではなかったようですが、それ以外の困難が多かったようです。
 今回お話を伺い、同じ仕事を持つ女性として、見習いたい部分をたくさん垣間見ました。東山先生の向上心と、重ねた努力の数々。私自身、国際結婚に対して間違った考えを持っている部分もありましたが、このような先生がいらっしゃるからこそ、NNRに国際が根付いた理由の一つではないかと感じました。


(聞き手/NNR本部 川口輝美)

開業当初、集客は順調な一方で国際結婚の壁に苦しむ

NNR 国際の結婚相談業を始められたきっかけは何ですか?

東山先生 最初に結婚相談業に触れたきっかけは、私が国際の結婚相談室の会員だったことです。日本の大学を卒業し、日本の企業に就職した後、国際結婚をした友人から進められて結婚相談室に入会しました。残念ながら、良いお相手には巡り合えませんでしたけど(笑)日本語には不自由していなかったので、結婚相談室を自分でやってみたら?と、所属の相談室の先生に勧められたのが始まりでした。
開業当時、若い中国人女性の間では日本への留学が人気でした。中国の人が目にする「留学生新聞」や「日中新聞」に広告を出すと、お問い合わせが来て。月平均、7~8人は入会していました。中国人は、皆日本が好き。日本人と結婚したい、という女性が多く、集客は日本人の女性より簡単だったと思います。

NNR 順調なスタートを切れたんですね!

東山先生 集客は順調だったんですが、そう上手くもいかなくて。20年くらい前は、今ほど国際化が進んでいませんでしたから、国際結婚に関する理解も今より低い時代でした。お見合いを組むのも難しかったんです。「私のところに、素敵な女性会員さんがいます」と相談室の先生にお勧めしても、話すら聞いていただけない事もありました。これは、NNRの相談室に限ったことではなく、他団体でもそうでした。きっと、そういう時代だったんでしょう(笑)ネットが普及したことで、画面でお相手を確認できるようになったことも、国際にはプラスに働きました。お見合いは以前に比べて組みやすくなりましたね。

NNR 現在、入会される女性会員様の特徴や傾向などはありますか?

東山先生 最近の入会者は、紹介が多いですね。新聞広告を出しても、反応が少なくなりました。「帰化」「永住」の方は一般女性としての登録になるので、成婚料を自己負担できる事を条件にして、ご納得された方にご入会していただいています。他の条件に拘りはありませんが、成婚報酬で運営しているので、やはり成婚出来そうな方にご入会していただきたいですね。年齢は、だいたい20代後半から40代前半の方が中心です。

NNR 以前の国際会員様と言えば、「お若い!」というイメージでしたが、近年は40代50代の方も多くなりましたね。

東山先生 そうですね。以前は、10代後半の方もいましたし20代前半~30代前半の方が多かったのですが、若い女性の留学が少なくなりましたし、今はやはり40代が増えてきています。私が開業した頃に、日本男性と結婚した当時20代の女性が40代になって離婚になってしまった場合などは、その女性たちが再婚するために、再度入会してくるというケースもありますよ。

中国の女性は日本が好き

NNR 日本の男性は中国の女性にモテますか?

東山先生 中国の女性は基本的に日本が好きです。日本で生活をするには日本人男性と結婚する事が一番の近道ですし、日本人男性は中国の男性と比べて優しい。そして紳士的で礼儀正しい。家を失ってしまうような大きなギャンブルの懸念も低い。そんな事をトータルして、日本人男性は好まれます。
しかし、出身はどこであれ、結婚はお互いが「ふさわしい」という事が大事だと思います。日本の男性は、50代、60代になっても自分の子供が欲しいため、若い女性を好む方が多いようですが、自分の希望だけで相手に合わせる事をしない男性が多い印象です。日本語に不慣れな中国人女性は、何とかコミュニケーションを取ろうと、スマートフォンの翻訳アプリを使うなど努力をしますが、日本人男性の中には、メールやLINEさえも「出来ない」「やらない」という方が多くてびっくりします。ご希望のお相手と交際するなら、お相手に合わせて努力するという事も必要だと思います。

NNR 現地の会員様と日本人男性が結婚するケースの流れを教えていただけますか?

東山先生 私は基本的に現地(中国在住)の会員様のお世話はしていませんが、以前、依頼されて1組成婚させました。まずは、女性のお写真の中から4~5名を日本で選んでいただき、現地で実際にお会いします。その中から最も良かった方と現地に滞在している2日間を一緒に過ごしていただきます。そしてお互いに結婚しても良いと思ったら成婚となります。男性と私は帰国して、結婚の手続きをします。その後、女性を日本へ呼んで結婚生活が始まるという流れです。私が携わった頃は翻訳アプリもなかったのですが、そのお二人は言葉の壁も乗り越えて、10年以上経った今も幸せに暮らしています。気持ちがあれば、身振り手振りで十分に通じますよ。

NNR 在日の会員様のお見合いには立ち会われますか?

東山先生 全てのお見合いに立ち会います。忙しい時は、1日お見合い5件という事もありますが、昼食を摂る時間を省いてでも、必ず立ち会います(笑)大変ですけど、お相手の男性がどの様な方なのか私が確認したいのです。結果のお返事はなるべく早く伝える様にしています。お相手の男性が知り合いの相談室の会員様だった場合などは、男性の良くなかった部分をはっきりと伝える事もありますが、今後の男性のためにもなるので伝えてもらって良かったと言ってもらえる事が多いです。

私も日本が大好き。日本が好きな中国の女性を応援したい

NNR 前向きにお世話をしていらっしゃる先生ですが、辛かったというか、このお仕事を辞めたいと思った事などはありませんか?

東山先生 3~4年前に、一度だけ辞めようと思った事がありました。何か大きな出来ごとがあったわけではありませんが、国際結婚の相談室も減り、単純に女性会員様の入会が減った事と、3年前に宅建を取得し、始めた不動産事業が順調だったので辞めてもいいかな…と(笑)
そんな時、「国際結婚の事業を提携して欲しい、東山さんと組みたいんだ」と言われ、もう一度頑張ってみよう!と。運命なんですかね。

NNR 国際の会員数が減っている理由は何でしょうか?

東山先生 日本への留学生が少なくなっていることは理由にあるでしょう(※東日本大震災以降、日本への留学は減少傾向にある)広告を出しても、反応が少ないですから。また、日本人男性の好みに合う女性を集めるのが、難しくなってきたという背景もあると思っています。日本の男性が求める条件が、高いんです(笑)私の周りではここ数年、国際結婚のトラブルも聞いていませんが、国際を扱う相談室自体が少なくなってきているのは残念ですよね。

NNR 国際結婚を希望している男性に何かアドバイスはありますか?

東山先生 結婚したいのなら、無理はしないでいただきたいという事です。現実を見て、ふさわしい年齢のお相手ときちんと幸せになって欲しいと思います。家族を持てば、もちろん家族も幸せにしていただきたいです。

NNR 国際結婚を扱う上で気を付けていることは何ですか?

東山先生 国際のお見合い料、成婚料については日本人同士とは違う決まりがありますが、それとは別に相談室によっても多少の違いがあるので、料金や支払いについては、お見合い料金の支払いをはじめ、必ず相手の相談室と確認し合う事が大切だと思います。

NNR このお仕事のやりがいは何ですか?

東山先生 成婚した会員様から子供が生まれたと報告をいただいたり、毎年年賀状に近況が書かれたりしていると嬉しいですね!日本が好きだから日本に住みたいと願っていても、永住権が取れない方を見てきました。単純に、運がなく、永住できないケースもありました。私は、日本が好きです。日本の良さが分かるからこそ、日本が好きな女性を応援したいですね。

NNR 今日はどうもありがとうございました。

東山先生 結婚は「縁」によるところが大きいですよね。日本人は優しくて真面目です。だから日本人男性にも幸せになって欲しいと思い、国際をやらせていただいています。無理にする結婚ではなく、男女会員様の思いが尊重された、「ふさわしい」お相手と出会い、ご成婚いただけるよう、これからも頑張ります!


(2005年1月加盟 2019年5月取材)

NNRより

お話を伺って、会員様の事はもちろんのこと、日本の事、中国の事、日本の社会情勢、対相談室同士のコミュニケーションの取り方、ビジネスとしてやるべきこと、他、様々なことを勉強されている方だと感じました。対自社会員様だけではなく、対お相手相談室とのコミュニケーションも大切にされている方が多くのご成婚を出されるのではないでしょうか。これからの更なるご活躍を期待せずにはいられません!

サンプランニング インターナショナル(東京都豊島区)

list page