どうしたら上手く行くかを
いつも考え試しています。
一生懸命さでは負けないように(笑)。

川崎生田相談室

栗橋悦子先生

 一般的に、年齢を重ねるほど第一線での活躍が難しくなります。しかし栗橋先生は、50代で開業して以降、第一線を走り続けています。インターネットを使いこなし、その時代にマッチした働き方もしています。前向きなお話で、個人的には勇気をたくさんいただきました。会員様の前では、ご自身を「おばちゃん」と仰る栗橋先生。インタビュー中も、近所の優しいおばちゃんのお話を聞いているようで、ほっこりしました。

(聞き手/NNR本部 川口輝美)

ダメ元! と開業を決意 以来21年に渡り多くのご成婚に携わる

NNR この企画で、これまで13名の先生方にインタビューをお願いして参りましたが、栗橋先生が一番の大先輩です! このお仕事のキャリアが20年を超えられましたね!

栗橋先生 結婚相談所を始めた時は、50歳を超えていました(笑) 。NNRで19年。その前に他の連盟で2年間活動していたので、かれこれ21年になりますね。このお仕事を始める前から、近所の方に頼まれて縁結びのお手伝いをしていたんです。実は今もお仕事とは別に、ボランティアでお世話することもあるんですよ(笑) 。

NNR お仕事として始められる時は、特に問題はなかったのでしょうか。やってみようと思った動機を伺えますか?

栗橋先生 漠然とですが、お仕事の内容はわかっていました。私は2人姉妹の長女。両親の介護は私がする自覚があったので、自宅でできる仕事が理想的だと考えていました。そんな時、「自宅でもできます!」というキャッチコピーが心に響き、興味を持ちました。当時の加盟金は、確か42,000円と格安で(笑)。ダメでもともと! とチャレンジを決心しました。

NNR 20年前と言いますと、今と色々と違いがあったのではないかと思いますが、実際にお仕事を始められた当時、どのような状況でしたか?

栗橋先生 当時はパソコンを使える人が少なくて、ホームページもありませんでした。メインとなる集客方法はチラシのポスティング、電話帳やタウン誌への広告掲載です。なるべくお金をかけないよう、チラシを何度もコピーして、来る日も来る日も自分でポスティングをしました。でも、全然会員様が集まらなくて(笑)。当時の結婚相談所は、「怪しい所(笑)」と思われていたので、不審に思われないよう色々考えました。安心感を与えられるかもと、「元公務員の仲人」と自分のプロフィールをチラシに入れてみると、公務員の方からお問い合わせが来たりしました。半年程でようやく一人ご入会。その間もチラシは配り続けていました。

現在の集客はタウン誌広告が中心 広告内容は試行錯誤の繰り返し

NNR こ集客方法について伺えますか?

栗橋先生 お問い合わせのほとんどはタウン誌なんです。タウン誌への広告は15年以上続けています。ご覧になられている方はご年配の方が多いので、お問い合わせはやはり親御さんからが多いですね。私の広告の切り抜きを何年もお財布の中にしまってくださっていたり、変色した切り抜きをお持ちになって訪ねてこられる方もいらっしゃいます(笑)。「いつも見ているので名前も顔も覚えてしまいました」と言われることもありました。続ける事は大切だなとつくづく思います。

NNR タウン誌の広告は、どのような出し方をされているのでしょうか? ポイントがあればお教えください。

栗橋先生 昔は月に複数回、小さなスペースで広告を出していましたが、現在は月1回、大きなスペースで出すようにしました。もっと目に留まる方が良いと考え、大きくしたんです。 どうしたら問い合わせいただけるか、試行錯誤の繰り返しです。私はすぐ忘れてしまうので、「良い言葉だな」と思うものがあれば手帳に直ぐメモ。コロナで自粛の時期でも、キャッチコピーを変えて広告を出していました。ご成婚が出るのは勿論嬉しいんですけど、自分の考えたキャッチコピーや広告で問い合わせがくるのも嬉しいですよね。でも、ズッコケることもたくさんありますよ(笑)。

会員様の自主性に任せつつも とことん寄り添うお世話

NNR 現在でもたくさんの会員様のお世話をされていますが、お世話はどのようにされていらっしゃいますか?先生の1日が知りたいです(笑)。

栗橋先生 お世話の仕方は人それぞれですが、朝から晩まで会員さんの事が頭の中にあります。中高年の会員さんは早朝にメールが届くこともありますし、交際中の会員さんは夜遅くても連絡がきたりします。自由な時間はなかなか作れませんが、息抜きに庭いじりや、部屋の模様替えをして楽しむこともあります。ただ、会員様の連絡や相談にすぐ対応できるよう、スマホはいつもそばに、トイレやお風呂の時でも持ち歩いています(笑)。
パソコン操作が苦手な中高年の会員様とは、定期的にお会いして一緒にお相手を探し、お見合いを申し込んでいます。また、お見合いが組めていない会員様ともお会いします。お見合いが組めないと会員様も残念でしょうけど、私も心苦しい。もうね、本当に申し訳なく思うんです。私、歳も歳だし、これ以上は高血圧になりたくないでしょ(笑)。写真を変えようとか、いろいろ提案させていただきます。

NNR 交際中の会員様への対応はどのようにされていらっしゃいますか?

栗橋先生 たまに状況を聞くくらいなんですよ。こちらから細かくどうなの?と聞いてばかりいると成婚料をせっついているみたいですし(笑)。会員さんからの報告を聞くだけという感じです。交際がダメになると、「先生、お役に立てなくてすいません」と謝られる会員様が多いのです。私に成婚料を払えなくて申し訳ないと思うようですが、とんでもない。私の方が申し訳ない気持ちでいっぱいです。先方の相談室と作戦を立てることも基本的にはしないですね、お相手の気持ちがわからないので聞いて欲しいとご要望があった場合のみ、先方さんに連絡をします。

どなたでもお相手を探すことができる そんな機会を提供したい

栗橋先生、今後も変わらず元気にご活躍ください!お忙しい中、インタビューへのご協力、ありがとうございました!

NNR 今年は先生方もコロナ禍で大変な思いをされたと思いますが、コロナ禍の影響はいかがでしたか?

栗橋先生 お問い合わせやご入会の数はコロナ前とそれほど違いはないと思いますが、自宅での婚活パーティができなくなってしまいました。男女13~14名くらいが参加し、娘が食事を作ってくれて、ワイワイ賑やかだったんですよ。特に決まりはなく、皆でゲームをしたり自由に飲んだり食べたり。その中から成婚した方もいらっしゃいますので、これからはパーティも頑張ろう!と思った矢先のコロナウイルスでした。自粛生活で、一人は心細いと感じた方はたくさんいらっしゃったと思います。 オンラインお見合いが定着したのは良いことですが、以前のように安心して外でお見合いができるように早く戻ることを願っています。「お会いしてお見合いをしたい」という声はありますので。

NNR 栗橋先生のように複数の連盟にご加盟されていらっしゃる方に伺いたいのですが、それぞれ連盟ごとにカラー(特徴)があると思います。客観的にご覧になってNNRはいかがでしょうか(笑)?

栗橋先生 確かにそれぞれの連盟さんに、特徴がありますよね。システム機能に長けている連盟さんは、私がついていけなくてもそのシステムが好きで利用している会員様もいます。NNRは温かいですね。親しみが湧きます。相談室の定例会も温かくて発言しやすいので、以前から参加させていただいてます。今はコロナ禍でオンラインになってしまって残念ですが、遠方の相談室も参加できるようになったのでそれはいいことですよね!!

NNR 近くに感じていただき、私たちも嬉しいです。NNRは親しみやすさが特長の一つですので(笑)。最後になりますが、先生の今後の目標・夢などを教えていただけますか?

栗橋先生 どのような方にでも、お相手を探すことができる機会を作りたいと考えています。お見合い相手は、プロフィールを見て探します。だからこそ、持病がある方、障がいをお持ちの方、年収が多くはない男性などは、一般的に有利とは言えません。そのような方たちにご縁を提供したいと思っています。これを一人で行うには大きすぎるスケールなので、NNRさんのような連盟さんも一肌脱いでいただいて、何とかできませんか(笑)??

川崎生田相談室

list page